小選挙区制と単純接触効果


蓋を開けてみれば、自民党の大勝で終わった衆議院選挙。
480議席中、自民党単独で295議席、全体の61.3%をを獲得しました。

日本の選挙制度は小選挙区比例代表並立制。
比例代表制が政党の得票率に比例して議席配分するのに対して、小選挙区制は選挙区を区切って、1選挙区に付き1名を選出する制度です。

さて、今回の結果をその内訳で見てみると、

  • 小選挙区300議席中、237議席で全体の79%。
  • 比例区180議席中、57議席で全体の31.7%。

小選挙区と比例区で大きな違いです。

なぜ小選挙区は、今回の自民党のように大政党に有利に働くのでしょうか。

ふと思い返してみると、今回の選挙期間中に放送された政党のテレビCMは、資金力のある自民党と民主党のものしか見た記憶がありません。
特に自民党のテレビCMは多かった気がします。

ここに、単純接触効果があるように思われます。
単純接触効果とは、繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。

本来は、小選挙区制でもそれぞれの選挙区で候補者が争っているので、大政党に偏ることはないように思えます。
しかし実際は、テレビCMを多く流せる大政党が、単純接触効果によって好意度があがって有利になり、それぞれの選挙区で勝利し、より多くの議席を獲得すると思われます。

つまり、今の日本の小選挙区に基づいた選挙制度では、テレビCMを多く流せる、資金力のある大政党が有利になるということです。

これはあまり健全な選挙制度とは言えないでしょう。
これを是正するには、小選挙区制の見直しや、資金力がなくても情報発信できるインターネットの選挙戦利用を解禁する必要があるのではないでしょうか。

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